夏の暑さが年々厳しくなるのは気のせいでしょうか。スポーツしている人を含め熱中症対策は非常に重要であることがわかります。
総務省消防庁の公表によると、平成26 年夏期(6月〜9月)の全国における熱中症による救急搬送人員は40,048人(過去4年平均:51,755
人)でした。これは、夏季の到来により気温の上昇する時期が5月末からと昨年よりも早かったものの、梅雨明けが沖縄、奄美地方を除いて平年並みとなる中で、8月には全国的に涼しい気候となり、9月以降もその傾向が続いたことが要因と思われます。高齢者(65 歳以上)の搬送が18,468
人と最も多く、次いで成人(18歳以上65歳未満)15,595人、少年(7歳以上18歳未満)5,622人、乳幼児(生後28日以上7歳未満)359人の順となっています。
医療機関での初診時における傷病程度をみると、軽症が最も多く25,967人 、次いで中等症12,860人、重症787人、死亡は55 人の順となっています。
(参考:平成26年熱中症による救急搬送人員/消防庁)
熱中症の対策はされていますか。スポーツを始める前に水分を補充し、こまめに水分補充が必要です。少しでも身体の調子がおかしいと思ったら、涼しいところに行き、水分を補充して身体を休める必要があります。決して“我慢して続けろ!”というような指導者であってはいけません。
またスポーツをしていると捻挫、打撲、突指、骨折、脱臼等の怪我も多く発生します。怪我を防止するための準備運動や日常のストレッチを欠かせず行なっていたとしても、怪我はつきものです。このようなとき適切な対処は知っていますか。無理に動かせたりするとかえって悪化することがあることをご存知でしょうか。怪我をしたときの最初の処置が怪我の治りの早さに影響します。スポーツは非常に楽しく有意義な運動です。決して不幸なことになるものではありません。スポーツを楽しむためにも各々が救命法(CPRとAED)・救急法(応急手当)を身につけておくことが必要ではないでしょうか。
(2015.01更新)